インタビュー

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スタッフ全員でスキルアップを目指し
患者さまにとって価値のある医療を

日本糖尿病療養指導士認定機構認定糖尿病療養指導士の資格を持つスタッフとともに、地域のためにという思いのもと、スタッフ全員で団結し、チーム医療で診療に取り組んでいます。

医師を目指した理由を教えてください。

<内科 上田量也先生>
祖父が糖尿病で70歳くらいで亡くなりました。インスリンを打ったりお薬を飲んだり、病気と闘っている姿を小さいころから近くで見ていたのが、医師を目指したひとつのきっかけです。
医学生のころは、ちょうど世界的に今後糖尿病疾患を抱える方が増えるといわれはじめた時代であり、新しい研究も進みはじめたのもあって、糖尿病学に非常に興味を持ちました。

<皮膚科 上田 安代先生>
父が小児科の医師だったこともあり、以前からそういう方面に進みたいと考え、医学部に進みました。患者さまが不安に思われていても、なかなか医師に伝えられないようなことを、女性目線で考えて動けるような医師になりたいと思ったのも理由のひとつです。
皮膚科を選んだのは、病気が目に見える診療科目だからです。治療で改善するのも悪化するのも、お互いが目で確認できます。成果を確認できることは医師としてもうれしいですし、やりがいにもつながります。

シカゴ大学ではどのような研究をされていましたか?

<内科 上田量也先生>
膵β細胞でのインスリンの造られ方に興味を持ち、シカゴ大学のスタイナー教授の下でインスリンの生合成に関する研究をしていました。糖尿病は膵臓からのインスリン分泌が障害される病気ですが、インスリンは膵β細胞の中でインスリンの前駆体であるプロインスリンから造られてくるのです。
私は主にプロインスリンの合成され方や、インスリンに変換され後、β細胞から分泌される過程に関して研究をしました。

(引用論文)
Mutational analysis of predicted interactions between the catalytic and P domains of prohormone convertase 3 (PC3/PC1).
Ueda K, Lipkind GM, Zhou A, Zhu X, Kuznetsov A, Philipson L, Gardner P, Zhang C, Steiner DF.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2003 May 13;100(10):5622-7. Epub 2003 Apr 29.

Direct imaging shows that insulin granule exocytosis occurs by complete vesicle fusion.
Ma L, Bindokas VP, Kuznetsov A, Rhodes C, Hays L, Edwardson JM, Ueda K, Steiner DF, Philipson LH.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2004 Jun 22;101(25):9266-71. Epub 2004 Jun 14.

Furin and prohormone convertase 1/3 are major convertases in the processing of mouse pro-growth hormone-releasing hormone.
Dey A, Norrbom C, Zhu X, Stein J, Zhang C, Ueda K, Steiner DF.
Endocrinology. 2004 Apr;145(4):1961-71. Epub 2003 Dec 18.

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日々の診療の中で気を付けていることを教えてください。

<内科 上田量也先生>
患者さまに納得していただくことですね。糖尿病治療は長年にわたるものなので、患者さまにも病気と向き合っていただく必要があります。お薬で数値をコントロールするのはもちろんですが、生活の中での節制も大切だからです。難しい部分もありますが、治療計画や経過確認などの説明は簡単に済ませられないものですので、患者さまが納得できるように、できる限りゆっくりとわかりやすく説明するように心がけています。

<皮膚科 上田 安代先生>
赤くなっている、できものができているなど、患部が目に見えます。皮ふにあらわれた症状を1日でも早く改善させることに努めています。

院内空間でこだわっているところはどんなところですか?

<内科 上田量也先生><皮膚科 上田 安代先生>
開院した2008年当初は、まだあまり社会的にエコに関心が向いてなかったんですが、空調の効きをよくするために断熱材を使ったり、診察室以外の照明はすべてLEDにしたり、環境に配慮して設備を整えました。
空間面では、患者さんが待ち時間をゆったりと過ごせるように、天井を高めにしています。天窓もありますから明るく開放感があります。天窓を作ったのにはもうひとつ理由があって、ウイルスが密室で増殖しないように天窓を開けて効率の良い換気をするためです。

今後の展望を教えてください。

<内科 上田量也先生><皮膚科 上田 安代先生>
当院は2016年より医療法人となり、「蒼泉会」と名付けました。蒼はサファイヤのことで団結力という意味を込め、泉は泉佐野から1文字を取ったものです。「地域のためにスタッフ全員で団結し、診療をおこなっていこう」という思いが込められています。
これからもクオリティーを上げて、来ていただいた方一人ひとりを丁寧に診療していきたいと考えています。私たち医師はもちろん、診療に携わる看護師、医療事務、管理栄養士、日本糖尿病療養指導士認定機構認定糖尿病療養指導士など全員で知識と技術の向上を目指し、チーム医療に取り組んでいきたいと思います。